昨日は夕方脱走がばれて因縁のシャンプーというものをされた。毎回思うのだが、老体にシャンプーはキツい。
シャンプーもキツいが熱風のでるあのくの字型の物体は何じゃ。しかし寒い故に耐えてやったわ。
シャンプーの後、けいゆうの兄やけいゆうがこぞって吾輩を触りにやってくる。人間とは分からないものよ。
吾輩がシャンプーされた後あの朱雀も濡れた紙で身体を拭かれておった。儂もまだ其方の方がマシだったわい。
じゃが吾輩を美しくした後けいゆうは何やらふわふわのクッションとタオルで儂を手懐けようとしおった。
……折角用意されたものに任せぬとは据え膳食わぬようなもの。
朝まで此処に寝付くとする。
禮里チンチラ守ボン之輔 筆。